●日本産ヒジキから砒素! 英国政府の反応に、日本の厚労省が反論。


 日本産のヒジキには砒素が多く含まれ、食べない方がよいとの勧告が英国政
府により出されました。
 一方、日本の厚生労働省は、直ちに悪影響が発生する値ではないと反論して
います。

 ご存知のように、ヒジキは褐藻類ホンダワラ科の海草で、太平洋沿岸や瀬戸
内海に広く分布しています。
 ゆでてから乾燥して保存しておき、必要な時にお湯で戻してから味をつけ、
食べます。
 ヒジキは私も大好きで、特に幕の内弁当やお酒のおつまみには欠かせません。

 ところが、英国食品規格庁が7月28日、日本から輸入したヒジキの中に、発
がん性が指摘されている無機ヒ素が高い濃度で含まれているとして、英国民に
ヒジキを食べないよう勧告しました。
 さらに、英国内でのヒジキの販売規制についても検討中という事です。

 英国内で市販されている海藻類のうち、ヒジキやワカメ、昆布など5種類に
ついて、毒性を調べました。
 その結果、ヒジキの全サンプル9銘柄から、他の4種類には見られない無機
ヒ素が高濃度で見つかったのだそうです。

 勧告は、“日常的に摂取すれば、ガンの発生等の危険率が高まる可能性があ
る”としています。
 ちなみには、カナダでは、すでにヒジキの摂取を避けるよう行政指導が行わ
れているようです。

 一方、このニュースに対して、日本の内閣府食品安全委員会では、「直ちに
悪影響が発生するという値ではない」とのコメントを、ホームページで示して
います。

 厚生労働省は7月30日、「極端に多く摂取せず、バランスの良い食生活を心
掛ければ健康リスクが高まることはない」と反論するQ&Aを、同省ホームペ
ージに掲載したというものです。

 それによりますと、日本人のヒジキ摂取量は1日当たり0.9gと推計し、英国
の調査で最も高濃度だったサンプルで試算しても、体重50キロの人の場合で、
その約5倍の4.7g以上を毎日食べ続けなければ、世界保健機関(WHO)が定めた
1週間の暫定許容量を超えることはない、としています。

 また海藻中のヒ素による健康被害の報告はなく、ヒジキに含まれるヒ素の国
際基準は設定されていないことも説明しています。

 ヒジキは我々がよく口にするものだけに、この論争の行方が気になりますね。

△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△

<心に効く、言葉のサプリメント

 何かでつまづいていたり、困難に直面していませんか?
 そんな時に効く、「言葉のサプリメント」を捜してみました。

           ・・・・・・・・・

 人生には、何よりも「なあに、くそ」という精神が一番重要だ。
                           (嘉納治五郎
             
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 今日の話題は如何でしたか?

 ・既刊号は、ホームページ「http://www.drhase.info」をご覧下さい。

 ・メールマガジンをお届けしています。ご希望の方は、上記ホームページよ
  り登録なさってください。