バリウムや内視鏡を用いた癌検診・治療に関する最近の話題
最近、バリウムや内視鏡を用いた癌検診、あるいは治療に関する話題が報道
されていますので、今日はその話題です。
(1) 健康診断でバリウムのみ死亡: 腸に穴
健康診断では、バリウムを飲んだ後に胃のX線造影をおこない、早期のがん
の有無を検査するのが一般的です。
ところが、バリウムを飲んだ人が、死亡したという痛ましい話題です。
岐阜県の住民健康診断で、バリウムをのんだ男性が(76)が腹痛を訴え、
2日後に死亡しました。
また、別の女性(80)も腹部の激痛で緊急手術を受けており、2人とも腸に
穴が開いてバリウムがたまっていたそうです。
県は高齢による消化機能の低下が原因とみており、「今回のようなケースは
まれ」だそうですが、バリウムを飲んだ後は下剤を飲み、体から排出しておく
事が重要です。
内視鏡による早期胃がんの切除に関してのニュースです。
消化器内視鏡治療研究班は、患者の6%でガンの取り残しや再発があり、2%で
は胃に穴があくとする調査結果を発表しました。
ご存知のように、内視鏡治療は内視鏡でがんを見ながら、先端の器具で胃表
面のがんを切除するものです。
開腹して胃を切除する必要がないために身体への負担が少なく、今後普及す
ると考えられる手術法ですが、一方で高い技術が必要とされます。
その成果は、お医者さんの腕にかかっていますので、手術を受けるには医師
や医療機関を選ぶ必要がありそうです。
先日私も、胃検診のバリウム検査で要再検といわれ、胃カメラ(内視鏡)検
査を受けました。
検査前に、麻酔剤で喉を処理したり、胃の動きを抑える注射をして臨むので
すが、それでも検査中は何度も吐気を催し、苦しい思いをしました。
ところが最近、「経鼻内視鏡」が注目を集めているということです。
この検査は、文字通り内視鏡を口ではなく、鼻から挿入して検査を行う方法
です。
経鼻内視鏡では、スコープが舌根に触れることなく消化器に到達するため、
吐き気をほとんど感じることなく、痛みもほとんどないそうです。
また、医師と会話することができるため、モニターを見ながら医師に質問で
きるなど、安心感のある診療にもつながるということです。
次回は、私もこれでやってもらおうと考えています。
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