紫外線は、今まで考えられていた以上に危険:その対処法は?

●紫外線は、今まで考えられていた以上に危険:その対処法は?


 今年の夏は、酷暑という表現がもっともよく表わしています。
 そして、その日差しの強さにも閉口されているのではないでしょうか?
 そこで今日は、日光の紫外線に関する話題を2つお送りします。


(1)太陽の紫外線は、考えられている以上に強い

 紫外線の強さを測るのには、平坦な表面に対する光の強さを示す“Solar
Index(太陽光指標)”が用いられています。
 今回、ミュンヘンのゲオリスク研究所(Geo Risk Research)のPeter Hoeppe
教授らが新しい測定装置を開発して測定したところ、今までの指標はかなり低
く見積もられており、実際はもっと危険な値であると警告しています。
 今までのSolar Indexは、世界保健機構(WHO)が開発した指標で、紫外線
が水平な表面に当たる強度を測るものです。
 しかし、実際には紫外線は四方八方からやってきますので、今までの装置で
は正確な紫外線量を知る事が出来なかったのだそうです。

 新しい装置は、このような3次元からの紫外線を正確に測れるもので、この
装置を用いて紫外線量を測定したところ、今までのSolar Indexに比べて、数
倍強い量の紫外線が皮膚に当たっている事がわかりました。
 特に、紫外線が横からあたる時などにはその差が激しく、例えば海水浴場な
どで受ける、砂浜からの反射光などの量も正確に測れるそうです。
 今後この装置を使って、紫外線の危険を、より正確に知る事が出来るように
なると期待されています。


(2)日焼けへの対処法

 さて、では実際には紫外線を防ぐにはどうしたらよいでしょうか?
 日焼け止めクリームを体にぬったり、帽子とサングラスは日焼け防止にか欠
かせませんね。
 しかし、このような予防策をとっても、強い日焼けをしてしまった場合には、
それ以上ひどくならないために、次の事が重要とのことです。

 これは、米国マサチューセッツ工科大学の研究者が提言したもので、HealthDay
Newsに述べられたものです。
 それによりますと、
 ・ 日焼けした領域を冷湿布したり、冷水浴を浴びる。
 ・ イブプロフェンアスピリンアセトアミノフェンなどの解熱鎮痛薬を服
用し、炎症を抑える。
 ・ 水分(アルコール分を含まないもの)を十分に摂取する。
 ・アロエジェルなどを塗布して、その領域の炎症抑える。
事が必要との事です。

 また、次の場合には自分で処理するよりも、医師の診察を受けることが望まし
いとしています。
 ・ 発熱したり、眠気や弱い錯乱、嘔吐を感じる。
 ・ 広範囲の皮膚に水疱ができている。
 ・ 水疱が破れ、細菌感染の危険がある。

 皆様、この夏は日焼けには充分注意して、思う存分にエンジョイなさってくだ
さい。

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