日本人の4割が、睡眠時間6時間未満

<日本人の4割が、睡眠時間6時間未満>

 秋の夜長の時期になりましたが、長い夜でも眠らないで働く方も多いと思います。
さて、日本人の長時間労働がいろいろ話題となっていますが、長時間残業が日本人の睡眠時間にも大きな影響を与えているようです。

 厚生労働省の調査によりますと、日本人の20歳以上の男女の場合、6時間未満の睡眠しか取っていない人は全体の4割に達していることが分かりました。
しかも短時間睡眠で済ませる人の割合は上昇しており、5年前との比較では1.2倍に増えているそうです。特に40代男性の睡眠時間は短く、約半数の人が6時間未満となっていました。
 また、日本人の睡眠時間は先進各国と比較してもかなり短いようです。

OECD経済協力開発機構)の調査によると、日本人の平均睡眠時間は463分で、米国人は516分、フランス人は509分、ドイツ人は494分となっており、いずれも日本より長くなっています。
 このように日本人の睡眠時間が短いのは長時間労働の影響が大きく、日本人の場合1729時間と、ドイツ(1371時間)やフランス(1473時間)と比較するとかなり長くなっています。
なお、米国の場合は日本人とほぼ同じ労働時間ですが、睡眠時間は米国人の方が長いそうです。米国人の場合は食事の時間が日本人より圧倒的に短く、その一方で家族と過ごす時間や睡眠時間が長いとされています。
厚生労働省の調査によると、「睡眠をあまり取れていない」あるいは「まったく取れていない」と感じている日本人は23%で、政府はこれを15%まで引き下げようとしていますが、実現するには相当の努力が必要のようです。