塩分の摂りすぎは、糖尿病のリスク

<塩分の摂りすぎは、糖尿病のリスク>

 塩分摂取量が多すぎると、高血圧だけでなく、糖尿病にもかかりやすくなるそうです。
 これは、山形大医学部が県民約2万人の疾病などを追跡調査するコホート研究の一環として、米沢市民対象の調査で分かったものです。

 調査では2015年に健康診断を受けた30〜70代の男女2100人の尿を分析したところ、1日の推定塩分摂取量は12.1グラムで、全国平均10.0グラムを2.1グラム上廻っていることが分かりました。
 患者さんの数と比較したところ、高血圧の患者数は摂取量6グラム未満は22.6%だったのに対し、摂取量の増加とともに上昇傾向を示し、22グラム以上は65.4%になっていました。
 更に、糖尿病の患者さんの数も3.2%から30.8%へと、塩分摂取量が増える事により劇的に増大していることが分かりました。
 塩分の取り過ぎによる高血圧や腎機能への影響はよく知られていますが、糖尿病との相関関係が示されるのは今回が初めてという事です。
 塩分摂取自体が糖尿病を誘発する可能性もあるのですが、或いは塩気の強いもの食べるとご飯が進んだり、甘い物が食べたくなったりすることに由来する可能性もあり、今後更に詳しく調べる予定だそうです。