日焼け止め使用の際には、ビタミンD不足にご注意を!

<日焼け止め使用の際には、ビタミンD不足にご注意を!>

これからの季節は、日焼けによるシミや直射日光による火傷を防ぐための日焼け止めクリームは必需品です。
ところが20代の女性が週3回以上日焼け止めを使った場合、血中のビタミンD濃度が常に「欠乏状態」になっている事が、大阪樟蔭女子大などの研究チームの調査でわかりました。

研究では2016年5月から1年間、同大の学生など20代の女性延べ101人について、日焼け止めの使用頻度や食習慣などを調査しました。
その結果、日焼け止めを週3回以上使うグループの血中ビタミンD濃度の平均は、通年で基準を下回る「欠乏状態」だったそうです。
厚生労働省によると、骨や健康を保つビタミンD血中濃度の基準は1ミリリットルあたり20ナノグラム以上で、それを下回る場合は欠乏状態とされています。
また、1980年代の女性と比較した結果、血中のビタミンD濃度は通年でもかなり低下していることがわかりました。
ちなみに、この1980年頃から紫外線を防ぐオゾン層の破壊が問題となり、皮膚がんやしみ予防のための紫外線対策が普及しており、日焼け止めクリームも使用され始めた時期でした。

ご存知のように、ビタミンDは日光に含まれる紫外線を浴びることで体内で作られ、骨の形成に関わる栄養素です。
不足すると、骨粗しょう症などになりやすくなりますので、日焼け止めクリームを多用される方は、ビタミンDを含む食品で補う必要がありそうです。