登山は、開始6時間が危険

<登山は、開始6時間が危険>

夏休みも始まって、いよいよ登山シーズンです。
富士山は勿論、日本百名山等への登山はこれからが本番ですが、危険とは常に向かい合わせですので、ご注意を。
そこで今日は、登山中で起こる心臓病についての話題です。

登山の最中に死に至る心臓病は、登山初日の開始から6時間以内が多いそうです。
これは北海道大野記念病院(札幌市)の大城和恵医師が、長野県松本市で行われた2017年度日本登山医学会で発表したものです。

心臓病は、登山中の遭難死の原因で外傷、低体温症に次いで多いのですが、大城医師は2011〜15年に起こった長野、富山県など10道県の山岳遭難を分析しました。
林業やキノコ採りなどでの事故を除くと、この間553人が死亡していたそうです。
このうち73人が心筋梗塞などの心臓病が原因で、年齢や性別が判明した68人はすべて40歳以上で、64人が男性でした。
次に、心臓病発症の日時がわかる56人について詳しく調べたところ、約8割の44人が初日の登山開始から6時間以内に発症したことが分かりました。
気温や高所、運動に体が慣れない状態で歩き始めると、心臓への負担が大きくなるためとみられることから、初日は距離や速度を半分にし、水分を充分に取って脱水を防ぐことが重要と警告されています。

この夏に、私も近くにある2,000メートル級の山に行く予定ですので、十分に注意したいと考えています。