手術中に腸内ガスに火がついて、大やけど!

<手術中に腸内ガスに火がついて、大やけど!>

 東京医科大学病院で発生した、手術中の女性患者さんが大やけどを負った火災は、患者さんの腸内ガスがレーザー手術器の照射により着火し、手術用の布(ドレープ)に燃え移ったことが原因だったそうです。
 これは同大学病院の外部調査委員会の報告書で公表されたものです。

 火災は今年4月15日、同病院の手術室で、産科・婦人科の医師がレーザー手術器を使って女性患者の手術を行っていた際に発生しました。
ドレープに火が付き、患者さんは腕や足などに大やけどを負ったのですが、報告書によるとレーザー手術器は正常に作動し、異常加熱や漏電など誤作動は確認されませんでした。
 また手術前の準備などにも問題はみつからなかったそうです。
 こうしたことを踏まえ、報告書では、腸内ガスが何らかの原因でレーザー照射により着火し、ドレープが燃えた可能性が高いとしています。
 そのうえで報告書は、安全対策を講じるとともに、他の医療機関などに周知することを病院に求めています。
 安心して、手術を受けるには、いろいろと気をつける必要がありそうです。