胴長短足の人は肝臓が悪い?

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 昔は8頭身といえば、モデルや俳優の人に限られていたのですが、最近では街を歩いているとそのようなスタイルのよい人をよく見かけますね。
 私のように短足胴長の人が少なくなったという事ですが、脚の短い人は肝臓疾患のリスクが高いという話題をお送りします。

 これは、英国ブリストル大学のAbigail Fraser博士が、環境と健康に関する専門誌Journal of Epidemiology and Community Healthに報告したものです。
 研究では、英国43都市に住む60-79歳の英国女性4,300人を対象に調べました。
 これらの人の脚の長さと身長を測定し、同時に血液サンプルを取って、肝臓の酵素マーカーであるALT, GGT, ALP, ASTを測定しました。
 その結果、脚が長い人ほどこれらの酵素指標の値が良くなって(低下して)いることが明らかになりました。
 逆に云えば、足の短い女性では、肝臓病の指標である4種の酵素活性が高く(悪く)なっているという訳です。
 この研究者によると、足の長さは子供の時の生育と関係しており、身体の成長を示す重要な指標になるのだそうです。
 そして、小児期の栄養が悪いと肝臓の発育が影響され、その結果成人となった後でも肝臓の酵素に変化が現れたり、肝臓機能がダメージを受ける可能性があると述べられています。
 一方、身長が高いと肝臓も大きくなり、有害物質の分解を効率よく行えるようになって、より健康になるのだそうです。
 即ち、成長期の栄養や生活スタイルが大切で、成人になった後のメタボリック症候を防ぐのに重要と結論されています。
 研究は女性のみを対象にしていますが、男性でも同様と思われます。

 私が子供の頃は、日本人の栄養状態は悪かったですもんね・・・。