アンチエージングには、カレーが有効

<アンチエージングには、カレーが有効!>


 カレーは人気メニューの一つでおなじみの食材ですが、最近の研究によると高齢者のボケ防止に役立つ事が明らかになりました。
 また、多くの高齢の方が気にされている、白内障の予防にも有効である事が分かっていますので、今日はカレーに関する2つの話題をお送りいたします。

1)ぼけ防止には、カレーを。
 これはシンガポール大学の研究で明らかになったもので、英科学誌ニュー・サイエンティストに掲載されたものです。
 研究は、60〜93歳のアルツハイマー病を患っていない1,010人のアジア人を対象に調査を行いました。
 その結果、半年に1回以上カレーを食べている人は、ほとんど食べない人よりも明らかに認識力テストの成績が良い事が分かったそうです。


2)カレー粉に含まれる成分には、白内障やがんの予防効果がある。
 これは、カレー独特の黄色い色を作り出すショウガの仲間“ターメリック(ウコン)”に含まれる、クルクミンの作用について調べた結果わかったものです。
 このクルクミンを培養細胞に添加したところ、強い抗酸化作用を示した事から、白内障やがんの予防効果があることが明らかになりました。
 特に、クルクミンの成分の一つであるテトラヒドロクルクミンには、強い抗酸化作用が認められたそうです。
 ちなみに、テトラヒドロクルクミンは、活性酸素を除去した後に“ジヒドロフェルラ酸”という安全な化合物になって代謝されるということで、副作用の危険性も無さそうです。
 現在この成分を化学合成できるかの研究中だそうで、もしそれに成功すると、抗老化薬として有望なものとなると期待されています。