プロバイオティク・サプリメント

<プロバイオティク・サプリメント


 プロバイオティクスとは、元々は“生命のため”という意味ですが、現在はヨーグルトなどの生きたビフィズス菌や乳酸菌などは善玉細菌からなる、腸内環境を整えるための食品の意味に使われています。

 特に高齢の人は、ストレスが引き起こす下痢や便秘などの症状である過敏性腸症候群IBS, Irritable Bowel Syndrome)にならないように、プロバイオティク・サプリメントを摂るべきとされています。

 これは60歳を超えると、腸に住んでいる善玉細菌の数が1/1000にまで減少するためで、これを補うため十分量のプロバイオティク・サプリメントを摂る必要があります。

 しかし最近の研究によると、現在市販されているサプリメントには善玉菌の量が充分でなく、購入する際にはバクテリア数を確認する事が大切と警告されています。

 これはダンディ大学Sandra McFarlane博士らが述べたもので、約50の市販のプロバイオティク製品について調べたところ、その半数の製品には十分効果をもたらす程の善玉菌が入っていないことが分かったということです。

 特にネッスル、ヤクルトなどの大手メーカに比べて 小メーカーではその傾向が強いということで注意が必要のようです。

 重要なのは、ビフィズス菌や乳酸菌などの正しいバクテリアを含むことが明記されたもので、バクテリアの数も少なくとも1,000万個があるものを選ぶ必要があるということです。

 ちなみに海外旅行先での下痢、過敏性腸症候群、或いは抗生物質を飲んだ後の下痢などの症状には、プロバイオティクが有効であることを示す論文は80以上知られています。

 このプロバイオティク製品は、大腸菌やキャンピロバクターなどの食中毒原因菌の生育を抑えますので、高齢者に限らず、全ての年代の人の健康維持に役立ちますので、是非積極的に摂るようになさってください。