サマータイム最初の月曜は心臓発作が急増する

サマータイム最初の月曜は心臓発作が急増する>


アメリカではデイライトセービングタイム(DST)と呼んで、3月の第2日曜日から11月の第1日曜日までをサマータイムとしています。

元々は日の長い夏の間、時間を1時間進めて日光を使って電気を節約しようということではじまったものですが、実際は夜の自由時間を1時間多く摂れると、楽しみにしている人も多いようです。

ところが、このサマータイム開始のため時計の針を1時間進めると、サマータイム開始直後の月曜に心臓発作が急増する事が明らかになりました。
また、逆にサマータイムが終了した後の火曜日は、1時間余分に眠れるために心臓発作は減少するそうです。

これは、米コロラド大学デンバー校(University of Colorado in Denver)のAmneet Sandhu氏が米国心臓病学会(American College of Cardiology)で発表した内容です。

発表者: Dr. Amneet Sandhu
所属先: University of Colorado in Denver
発表学会: March 29, 2014, presentation, American College of Cardiology annual meeting, Washington, D.C.

研究では、米ミシガン州の複数の病院の4年間のデータを基に、心臓発作の発生件数を調べました。

月曜はもともと心臓発作が最も起こりやすい曜日であることが知られていましたが、心臓発作の発生件数はサマータイム開始前の月曜では平均93件だったのに対し、開始直後の月曜では125件と34%の増加していることが分かりました。
その一方で、サマータイムが終了して標準時に戻った後の火曜には、21%も減少していたそうです。

この結果を基に研究者は、「人間の体は睡眠時間が1時間少ないだけで敏感に反応する可能性がある。特に、心臓病にかかりやすくなっている人たちでは心疾患のリスクがさらに高まる可能性がある」と警告しています。

幸い日本ではサマータイム制を摂っていませんが、それでも仕事始めの月曜日にはご留意を!