ノンアルコールビールの方が健康に良い

ノンアルコールビールの方が健康に良い>


最近、ノンアルコールビールを飲まれる方が非常に多くなってきました。
私も、お酒を飲む雰囲気は大好きなのですが、残念ながらアルコールに弱いので、最近はもっぱら、このノンアルコールビール党になっています。 

 通常のビールには5-6%のアルコールが含まれるのですが、ノンアルコールビールは1%以下、中には全く入っていないものもあります。

 さてそこで、このノンアルコールビールには、通常のビールを飲んだ時以上に、心臓疾患等の予防に効果がありそうだ、という話題です。

 この研究を行ったのは、ドイツ・ウィースバーデンの病院のSteffen Bassus博士らで、「アルコール中毒」誌(Alcoholism: Clinical and Experimental Research)に報告したものです。

 ビールには健康によいといわれる成分が多く含まれている事がわかっています。
例えば、心臓の働きに良い効果をもたらす、レスベラトール(resveratrol)が多く含まれる事は良く知られています。
 しかしその一方で、これらの有効成分を充分に取るためには、ビールをたくさん飲む必要があり、飲みすぎによるアルコール中毒の危険性が指摘されていました。

 そこでこの研究者等は、通常のアルコールを含むビール、ノンアルコールビール、および純粋なアルコールを水割にしたものについて、その効果を調べました。

 この調査に参加した人は、19〜36歳の12人の健康な人達で、3時間かけてこれらのアルコール飲料を3リットル飲んでもらったそうです。
 そして、このアルコールを飲む前後で血液を採取して、血液成分について調べました。
 また、別の日には別のアルコールを飲むというやり方で、同じ人が3タイプの飲み物を消費して、比較しました。

 その結果、ノンアルコールビールを飲んだ人は、血液凝固をおこすトロンビンの濃度が低下している事がわかったそうです。
 対照的に、アルコール入りのビール、またはアルコールと水を混合した飲み物では、トロンビン値が増加していました。

 この事から、この研究者はノンアルコールビールを飲んだ場合には、血管を詰まらせるリスクが低下するのではないかと述べています。
 また、アルコール入りの通常のビールではそのようなことはなく、アルコールが同時に存在する場合は、その効果が弱くなるものと考えられるようです。


 ノンアルコールビールの味も、本物に比べて遜色はありません。アルコール嫌いの人も、そしてアルコール好きの人も、是非お試しを。