ヒトは死ぬとき、光を見る

<ヒトは死ぬとき、光を見る?>


お盆の季節がやってきました。
この時期いつも話題になるのが、永遠のテーマである「死」に関する話。

そこで最近明らかになった、死に関する話題を2つお送りします(2つ目は次回です)。


一つ目は、死の間際には青い蛍光が放たれるというお話。

死が近づくとこの光は次第に強くなり、そして死の瞬間に最大に達した後、消滅するというものです。

これは、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の研究者らが、PLOS Biology誌に発表した内容です。


論文タイトル:Anthranilate Fluorescence Marks a Calcium-Propagated Necrotic Wave That Promotes Organismal Death in C. elegans
著者:C Coburn 他
科学誌名:PLOS Biology; Published: July 23, 2013


研究では、線虫の一種シー・エレガンス(学名:Caenorhabditis elegans)が死にゆく過程を顕微鏡で観察しました。
すると、紫外線を当てると死にかけているシー・エレガンスの内部が青色の蛍光を発することを見つけました。
そこで研究チームは、この光を「death fluorescence(死の蛍光)」と名付けて詳しく調べたところ、シー・エレガンスの細胞が壊死していくにつれて強くなり、死の瞬間に最大の光強度に達したあと、すぐに消えることがわかりました。
体の一方から青色の光波を発し、この光波は死に至るまで腸に沿って伝播していくそうです。
 更にこの青色蛍光の発生の原因について調べたところ、カルシウム信号に関連する生物学的経路が活性化され、最終的にはアントラニル酸と呼ばれる物質によって蛍光がもたらされることが分かりました。
死を迎えてアントラニル酸が生成されるのではなく、アントラニル酸を閉じ込めていた細胞膜が壊死と同時に破れて、細胞からアントラニル酸が放出されると考えられるそうです。


 この発見は線虫という下等生物についてですが、我々人間でもそのようなことがあるのでしょうか?
ちなみに、人間の場合、死が近づくと幽体離脱と呼ばれる現象が起こると信じる人が多くいらっしゃいます。
実際心霊科学では、人が死ぬ時、幽体(アストラル・ボディー)が人間の体から抜け出すとされています。
残念ながら、未だ科学的には解明されていませんが、経験者の体験談がほぼ一致するためこの存在が強く信じられているようです。