ファストフードは、ぜんそくや皮膚炎の元凶

<ファストフードは、ぜんそくや皮膚炎の元凶>


ファストフードをよく食べる子どもは、ぜんそくや皮膚炎、花粉症などを発症するリスクが高まることが明らかになりました。

これは、国際医学雑誌Thorax誌に発表された内容です。

論文タイトル:Do fast foods cause asthma, rhinoconjunctivitis and eczema? Global findings from the International Study of Asthma and Allergies in Childhood (ISAAC) phase three.
医学誌名:Thorax. 2013 Apr;68(4):351-60.
著者:Ellwood P 他


研究は、小児ぜんそくとアレルギーに関する国際調査をおこなったものです。

世界51カ国の13〜14歳の子ども約30万人と、31カ国で6〜7歳の子どもを持つ保護者約18万人を対象に、ぜんそくと皮膚炎、花粉症の症状の有無と、日常の食生活について聴き取り調査しました。

その結果重度のぜんそく、花粉症、皮膚炎と特定の食品との間に、明らかな相関関係があることが分かりました。
例えば、週3回以上ファストフードを摂る子供では、重度のぜんそくや花粉症、皮膚炎のリスクが高まっていました。

その一方で、果物を週3回以上の食べる子供では、ぜんそくの予防効果があることもわかったそうです。

なお、子供の年齢や性別による差は見られなかったということです。


研究者らは、この研究結果は必ずしも食品とアレルギーとの因果関係を意味するものではなく、他の要因も絡んでいる可能性があると述べていますが、ファストフードの消費量は世界中で増えている昨今、とても気になる内容です。


子供を持つ親としては、果物を豊富に取り入れたバランスの良い食生活を心がけ、ファストフードを食べる回数は週1〜2回程度に減らした方がいいかもしれませんね。