セックス、クロスワードパズル、ランニングで痴呆をノックアウト

<セックス、クロスワードパズル、ランニングで痴呆をノックアウト>


 オーストラリアの研究者が、セックス、クロスワードパズル、ランニングなどの活動が、脳細胞の活性化に有効であると、オーストラリア・ラジオで述べていましたので、その話題をお送りします。

 これはクイーンアイランド大学脳研究所のPerry Bartlett博士が述べたもので、このような精神的な活動や肉体的な活動が、脳内の神経細胞を活性化して、アルツハイマー痴呆やパーキンソン病などの進展を抑えたり、症状の改善に役立つということです。


 研究によると、長距離のランニングやクロスワードパズルを行うと、プロラクチンと呼ばれるホルモン分泌が盛んになり、脳内の細胞を活性化することがわかったそうです。
 また、このプロラクチンはセックスにも関係しており、神経細胞の活性化を行うためには、肉体的な楽しみも重要だとしています。

 ところで、このプロラクチン(Prolactin)は、脳下垂体から分泌されるホルモンの一つで、その言葉の由来となった“ラクト”は乳のことで、乳腺を発達させて乳汁分泌を盛んにする作用があります。

 また、愛情ホルモンの一つで、例えば日頃は重いものを持てないのに、自分の赤ちゃんだと思うと同じ重さでも軽々と運べたりする、母性行動の源を司るものという人もいます。

 しかしその一方で、このプロラクチンが過剰に分泌されるようになると、卵巣での排卵が抑えられてしまい、その結果生理が止まってしまう場合があります。このような場合には、生理が止まるだけでなく、子供を出産したことがないのにお乳が出てくるということもあるようです。


 このような副作用もありますので、あまり過剰のプロラクチンは問題がありそうですが、博士の述べられているような、自然な形でのプロラクチン分泌を盛んにすると、脳細胞の活性化につながるのかもしれませんね。