ペットによるストレス解消が証明された

<ペットによるストレス解消が証明された>


 最近、患者さんの癒しにペットが効果があるとして、アニマルセラピーが盛んに言われるようになってきました。
 確かに、高齢の方が集まる際の話題として、健康の話とともに、ペットの話が多く出てきます。

 さて、今回、ペットの代表であるイヌともに散歩をすると、ストレスが取れることが証明されました

 酪農学園大学獣医学部獣医学科の本岡正彦氏らが行った研究によると、高齢者が犬とともに過ごすと副交感神経が活性化されることがわかったというものです。

 研究では、健康で高齢の男女13人の方に、犬と30分間散歩してもらい、その間の自律神経活性の変化を調べ、ひとりで散歩した場合と比較しました。

 その結果、副交感神経の活性値が明らかに上昇しており、しかも、散歩の日数を重ねるごとに血管拡張をおこし安静を支配する副交感神経が活性化されていました。
 その一方で、神経の興奮を支配する交感神経活性は抑制されていました。


 ちなみに海外の研究でも、ペットの飼い主は、心臓病退院1年後の生存率が高かったという報告や、ペットの飼い主は血圧や血液中の中性脂肪値などが低いことも報告されているいるそうです。
 高齢者の方は、不眠症になったり、うつ症状が多い事が知られていますが、ペットによってストレスを緩和できれば様々な疾患の予防につながります。

 勿論、高齢の方だけでなく、若い方にも効果があると思われますので、生活環境が許せばお試しになってください。