NHK　今日の健康　わきの下のにおい

NHK　Eテレ　今日の健康　（2011年06月21日（火）放送）は、“気づかないからだのにおい「わきの下」”でした。

放送では、東京医科歯科大学皮膚科臨床講師藤本智子先生が、わきの下の臭いの原因、わきがの検査と治療、多汗症の検査と治療についてお話されました。

その内容を簡単にお示しします。

わきの下の臭いは、わきの下にかく汗が原因で、いわゆる“わきが”と呼ばれるものです。
また、汗が多量に出る多汗症という症状でも、臭いを伴うことがあるそうです。

汗を出す汗腺には、全身に分布する「エクリン汗腺」と、わきの下など特定の部位にのみ存在する「アポクリン汗腺」の2種類があるとの事で、出る汗の種類も異なっているそうです。

わきの下の臭いは主に、汗腺から出る汗が皮膚にある脂質やたんぱく質と混ざり合い、これが皮膚に住む細菌によって分解されることで発生します。

治療としては、細菌の増殖を防ぐための「デオドラント剤」や、発汗を抑制する薬物療法を行われます。

この様な薬物療法で効果がみられない場合は、汗腺や皮脂線、毛根などを取り除く外科的療法などにより、わきの下のにおいを減らすことができるとのことです。

　また、多汗症の場合には、薬を皮膚に塗って汗腺の出口をふさぐ方法などがあるそうです。

そのような専門的な治療法は別としても、わきの下の臭いを防ぐためには、こまめに汗を拭き、清潔を心がけるのが基本とのことでした。

さて、そういえば以前、最近乳がんが増えている理由の一つとして、わきの下の匂いを防ぐためのデオドラント剤が原因であるとの説がありましたが、気になりますね。

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