週末、ゆっくり寝ている子供は、肥満になりにくい

<週末、ゆっくり寝ている子供は、肥満になりにくい>


肥満や体重オーバーは、各国で共通した現代社会の問題です。
特に子供の肥満は、将来様々な疾病を起こす原因となりますので、その予防は大切です。

さて、週末や休日に子どもを、ゆっくりと遅くまで寝かせておくと、肥満の予防になるそうです。

これは、香港中文大学(CUHK)のYun Kwok Wing氏らが、小児科専門医学誌Pediatrics(2009, Oct. 26th Online Issue) に報告したものです。

研究では、香港在住の5〜15歳の小児5,159人を対象に、睡眠、生活習慣、身長および体重を聞き取り調査し、その後の1年間追跡を行いました。

その結果、睡眠時間の少ない小児では、BMI値が高い傾向がみられました。
ところが、平日の睡眠時間の短い子供で、週末にそれを補うためにゆっくり遅くまで寝ている小児は、過体重や肥満の比率が低いことが分かりました。
一方、過体重の小児では、休日でも睡眠時間が少なかったそうです。

今までも、睡眠不足が小児の肥満を引き起こすことは知られていましたが、この報告は、休日の睡眠が体重増加の防止に役立つ事を示した初めての研究だとのことです。

ただし、不規則な睡眠は、日中の眠気、成績不振、気分障害や行動障害など、さまざまな健康上の悪影響をもたらすと研究グループは警告しています。

そして、親は、子どもの睡眠サイクルに注意する必要があると結論しています。

ちなみに、思春期の青年や小児は9.5〜10時間の睡眠が必要で、さらに小さい子どもの場合は、より長い睡眠がよいようです。


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