がん患者さんの自殺願望

<がん患者さんの自殺願望>


5月に入ってから、毎日のようにJRで人身事故が起こっています。
5月病が原因のようですが、自殺はいけません!!

国内では毎年3万人以上の人が自殺で大切な命を失っています。
本当に残念な事です。


さて、がん患者さんの多くも、"死んだ方がまし"と考えていることが、最近の調査で改めて確認されたと云う話題です。

これは、英国エジンバラ大学のJane Walker博士らが報告したもので、強い疼痛を有していたり、深刻なウツ症状を呈する場合に、その傾向が強いことが明らかになっています。

調査では、2,900名のがん患者さんを対象に、身体的及び精神的な状況について聞き取り調査を行いました。
そして、過去2週間以内に"死んだ方がマシと考えたか?""自殺を試みたか?"などの質問を行いました。

その結果、約8%の患者さんが、少なくとも数回「死んだ方がマシ」と考えた事があり、自殺未遂もおこなっていることが分かりました。
ちなみに、一般的な人では、この割合が2.6%だそうです。


ウツ症状は、がん患者さんに共通した問題ですので、精神的なサポートが特に重要です。
また、疼痛を緩和する治療が、QOLの改善に重要とされています。


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