ヨーガは、乳癌患者さんの更年期障害を緩和する

<ヨーガは、乳癌患者さんの更年期障害を緩和する>


ヨーガは美容や健康によいと今や世界中で行われていますが、乳癌患者さんの激しい火照りなどの更年期障害症状をも緩和することが明らかになりました。
この報告は、デューク大学医学センターのLaura Porter助教授らが、ロスアンジェルスで行われた国際ヨーガ治療シンポジウムで報告されたものです。

乳癌治療した患者さんは、通常の人よりも激しい更年期障害になることが知られています。
また、乳癌の再発を抑える薬剤が、更年期障害を誘発したり、悪化させることがあります。
通常はそのような更年期障害にはホルモン補充療法が行われるのですが、がん患者さんの場合ではがん再発のリスクが高まるため、ホルモン補充療法を行うことは出来ません。
従って、乳がん患者さんの場合は、更年期障害を治療する方法も限られてしまうのです。

今回、早期乳癌患者さん37名に、8週間の"ヨーガ"のプログラムを行ってもらったところ、激しい更年期障害の症状が緩和することが明らかになりました。
なお、このヨーガプログラムは、更年期症状に特化してデザインされたもので、ゆっくりとしたストレッチング、呼吸法、瞑想法、およびヨーガの原理を学ぶもので、通常のフィットネスクラブで行うのとは若干異なるようです。

研究では、乳がん治療中の女性にこのヨーガプログラムを行ってもらい、プログラムの直前、直後及び3ヶ月後に、更年期症状について自己申告してもらいました。

その結果、このヨーガプログラムを行った女性は、更年期症状の火照りの頻度やその症状が緩和し、疲労感、関節痛、不眠症状及びその他の症状が顕著に減少することが分かりました。また、気力・活力も強まっていたそうです。
さらに、このような改善効果は、ヨーガプログラムの終了3ヶ月後でも継続していました。

以上の結果から、このようなヨーガ法に基づいた体操、呼吸や瞑想法は、いろいろな更年期障害の症状やストレスの軽減に有効で、特に乳がん患者さんにも応用できる有用な方法であると結論されています。

私は、特にがんと云うわけではありませんが、かれこれ20年近くヨーガをつづけています。
そのため、身体は快調です。


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