コンドロイチン硫酸:ひざ変形性関節炎の症状緩和に有効

<コンドロイチン硫酸:ひざ変形性関節炎の症状緩和に有効>

今年は、立春過ぎてから寒さが厳しくなっていますが、皆様如何お過ごしでしょうか?

寒いと足腰の関節の動きがどうしても悪くなりますので、関節炎などの悩みを持つ人は、本当に暖くなるのを待っておられることと思います。

さて、このヒザ変形性関節炎(AQ)は、関節炎痛みを伴う疾病です。
寝たきり老人を作り出す大きな原因となっており、大勢のお年寄りが、整体院などに通って、なんとか治らないかと悩んでおられます。

さて今回、4, 6コンドロイチン硫酸(CS)が、ヒザ関節炎の悪化予防と症状緩和に有効であることが明らかになったと云うニュースです。

これは、パリ・デカルト大学のLed by Andre Kahan氏らが、リウマチ医学誌Arthritis & Rheumatism(2009, 2月号)に報告したものです(Article: " Long-Term Effects of Chondroitins 4 and 6 Sulfate on Knee Osteoarthritis)

研究では、フランス、ベルギー、スイス、オーストリア、米国のOA患者622名を対象に、コンドロイチン硫酸を投与し、ランダム、二重盲検、プラセボ対照試験を行いました。

そして、ヒザ関節炎に対する効果としては、0, 12, 18, 24か月目にX線検査により関節の間のスペースの大きさを評価し、更にヒザ関節炎の症状や痛み具合などを調べました。

その結果、コンドロイチン硫酸を2年以上服用している患者さんは、ヒザ関節炎で発生する重大な障害である関節破壊は発生しない事が明らかになりました。

また、関節の間のスペースも充分保たれており、関節の疼痛もプラセボ群に比べて顕著に少ないことが明らかになりました。
さらに、コンドロイチン硫酸の服用上も問題が無く、副作用もほとんどなかったそうです。

今回の結果は、処方コンドロイチン硫酸製品を使用した結果ですが、ご存知のようにサプリメントとしても市販されていますので、非常に期待がもたれる結果です。
勿論、サプリメントをご使用になられる際は、その成分内容等を吟味する必要はあります。


日本海岸で邪魔者扱いされている越前クラゲが、関節炎の治療に有効であるとのニュースがありましたが、何とかしてお年寄りの大敵のヒザ関節炎の治療や緩和が出来ることを祈ります。


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