サプリメントでストレス解消：抜毛癖を改善

＜サプリメントでストレス解消：抜毛癖を改善＞

抜毛癖、抜毛狂と呼ばれる症状癖をご存知ですか？
まゆ・まつげ・髪などの体毛を引き抜かずにはいられない、強迫的な欲求にさいなまれるものです。
通常のこの症状癖を持つ患者さんは、自身自身でもがそのような癖はよくないことはよく分かっているのですが、我慢できなくなって体毛を引き抜いたりします。
また、様々な治療法を受けても、改善はあまり見られないという厄介なものです。

今回、このような症状癖を持つ人の精神的なストレスを、サプリメントが緩和するというニュースです。

この結果は、ミネソタ大学心理学Jon Grant博士らが、心理医学誌Archives of General Psychiatrｙ　（2009, July issue）に報告したものです。

このサプリメントは、アミノ酸サプリメントとしてよく使われるN-アセチルシステインで、平均年齢34歳の50名の抜毛癖、抜毛狂の患者さんを対象として、その効果を調べました。

毎日、N-アセチルシステイン1,200mgを6週間服用してもらったところ、開始後9週間目には抜毛癖、抜毛狂は劇的に低下したそうです。

また、12週間後には、56％の患者さんが精神的にも落ち着きがでたという自覚が強まっていました（プラセボ群は16％）。

研究者によると、Ｎ−アセチルシステインは興奮を起こす脳内のグルタミン酸のレベルを下げるので、抜毛行為をおこなう異常興奮がなくなったと考えられる、と説明しています。

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