男は、赤い服の女性を「色っぽい」と感ずる

＜男は、赤い服の女性を「色っぽい」と感ずる＞

　最近、色彩が及ぼす心理的な影響に関する話題を、よく耳にするようになってきました。
　そして、先日このHPでも書きましたように、スポーツ競技でのユニフォームの色に違いによって成績が影響されたり、また色彩が衣料に及ぼす効果を基にしたカラーセラピーなども盛んになってきました。

　そこで今日は、色彩が恋愛などの感情にどのような効果を及ぼすか？についての科学論文をお知らせします。

　男性は、赤色をまとう女性に対してより艶めかしく感じるというもので、ロチェスター大学の心理学者Andrew Elliott教授が人類社会学の専門誌Journal of Personality and Social Psychology（Oct. 28、2008）に報告したものです。

　研究では、男性に対して様々な色彩をまとう女性の写真を見せ、この女性にどのくらい魅力を感ずるかを調べました。
　また、他の実験では、写真の女性のシャツの色をデジタル変化させて赤や青色に変え、その女性に魅力を感じるか、デートしたいか、そのデートにはどのくらいのお金を使ってもよいか？などの質問をしたそうです。

　その結果、男性は、女性が他の色に比べて赤色系統をまとっている場合にはより魅力的に見え、性的にも強く引かれるようになり、その女性とのデートに対しては多くのお金を使ってもよいと感ずることが明らかになりました。
　一方、知性や思いやりなどの感覚については、女性が赤色系統をまとっていても影響されなかったそうです。

　さて、人間以外の動物のオスについて調べた研究でも、赤色のメスを好むことがわかっています。
　例えば、チンパンジーやヒヒのメスは、交尾可能な排卵期が近づくと顔やお尻が赤くなり、自分は用意が出来ましたよと、オスを挑発するそうです。

　今回の研究でも、人は他の動物と同様に赤色を好み、性行動を行ううえで重要な色彩ではないかとこの研究者は考えているようです。

　そして今回の発見は、化粧品や装飾品のデザインやファッションに対して強いインパクトがあると強調されています。

　と云うことですので、女性の皆様、好意を寄せる男性が近くにいらっしゃったら、赤色系統をまとうようになさったら如何でしょうか？

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