寝不足だと風邪を引きやすくなる:科学的に証明

<寝不足だと風邪を引きやすくなる:科学的に証明>


「寝不足気味だと、風邪を引きやすくなる」と云うことは、皆様もよく感じておられることと思います。
今回、それを裏付ける、科学的な証明を行った研究報告がありましたので、お知らせします。

これは、米国カーネギー・メロン大学の研究者が、内科医学誌journal Archives of Internal Medicine.(January issue, 2009)に報告したものです。

以前の研究でも、1日8時間以上睡眠を摂る人では、心疾患に罹る頻度が低いことが示唆されていました。
しかし、一般に我々が感じているような、よく眠ることと風邪の引きやすさの関係については、きちんとした研究がありませんでした。

そこで、この研究では、平均年齢37歳の健康な男女153名を対象に、睡眠時間と風邪を引く頻度の関係を調べたのだそうです。

実際には、2000年〜2004年の間に、2週間ごとに睡眠について聞き取り調査しました。
次に、風邪の原因ウイルスであるリノウイルスを鼻に噴霧して、感染し易さを調べたそうです。
(ムムム・・・人体実験)

このようなウイルス暴露後5日間にわたって風邪の症状を調べ、また同時に鼻腔から鼻汁サンプルを採取して、ウイルス検査をしました。
さらに、ウイルス暴露後の28日目に、血液を取り、ウイルスに対する抗体の量も調べました。

その結果、睡眠時間が減少すると、風邪に罹りやすいことが明らかになったと言うわけです。
実際、1日に7時間以下しか睡眠しない人だと、8時間以上睡眠をとる人に比べて、風邪をひくリスクが3倍に高まっていたそうです。

また、単位睡眠時間だけでなく、その質も重要と述べられています。
ベットに入っている時間のうち、92%以下しか睡眠していない人では、98%以上睡眠している人に比べて、5.5倍も風邪に罹りやすかったそうです。

さて、このような睡眠と風邪のひきやすさの原因についてですが、 寝不足だと免疫力が低下し、風邪やインフルエンザなどの原因ウイルスに対する抵抗力が低下するためと考えられています。
免疫系により作られ感染防御因子の産生の調節が、睡眠により影響されるためと云うわけですね。


さて、ここ東京では、現在風邪やインフルエンザが蔓延中です。
今年のウイルスは頼みの綱のタミフルが効かない種類だそうですので、免疫力をつけて感染しないようにする他に手がありません。

皆様よい睡眠を摂り、この冬を乗り切ってくださいませ。


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