ベジタリアン食は、関節リウマチ患者さんに有益。
<ベジタリアン食は、関節リウマチ患者さんに有益。>
関節リウマチ患者数は、世界で2,000万人が悩んでいる自己免疫疾患です。
今のところ抜本的な根治療法はなく、対症療法に頼っているのが現状です。
さて、ナッツ類、ひまわりの種、果物、野菜などのベジタリアン食(菜食主義食)は、関節リウマチ患者さんの心臓発作等の予防に有効であることが、スエーデン研究者により明らかになりました。
これはカロリンスカ研究所のJohan Frostegard氏らが明らかにしたもので、関節リウマチ学会誌the journal Arthritis Research and Therapy(2008, March issue)に報告されたものです。
研究では、グルカンを含まないベジタリアン食を摂っている38名のボランティアと、ベジタリアン食とはいえないものの、バランスのよく取れた食事をしている28名のボランティアについて、1年間にわたってその影響を調べました。
その結果、ベジタリアン食の人では、CRP(体内で組織の損傷や炎症、感染症に反応して放出されるC reactive protein,急性期蛋白)のレベルが低下しており、心疾患のリスクも低くなっていることが判りました。
また、悪玉コレステロールのLDLレベルも低下していたそうです。
ちなみに、LDLは免疫活性を必要以上に強める作用があることが示唆されており、自己免疫疾患の人には要注意のものです。
以上の結果から、リウマチ患者さんが罹りやすい心臓発作や狭心症、動脈硬化などの改善に役立つと述べられています。
ちなみにこの結果は、以前報告された、関節リウマチ以外の人を対象とした、「ベジタリアン食が血圧やBMI値(body mass index)を下げて循環器系疾患になりにくくさせる」、との結果とよく一致しているそうです。
と云うことですので、関節リウマチでお悩みの方だけでなく、健康維持全般に効果がありそうですので、是非ともベジタリアン食を!!
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