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<ジメジメ季節は、カビも生えて、うつ病になりやすい。>


 カラリと晴れた青空。
 ギンギン照りつける太陽。
 夜には満点の星空。
 そして、花火大会。
 大好きな夏がもうすぐです。 
 

 でも、その前にどうしても減る必要のある、梅雨の真っ只中ですね。
 
 さて、梅雨や秋の長雨など、お天気がジトジトしていると、気分が滅入って
鬱(うつ)になります。
 どうもそれは単なる気分だけにとどまらず、実際に天気が悪くなって家にカ
ビが生えると、うつ病にかかりやすくなるという話題です。

 これは、米ブラウン大学ロードアイランド州プロビデンス)のEdmond D.
Shenassa氏らが、米医学誌American Journal of Public Health(Ocotober,
2007)に報告したものです。

 ご存知のように、カビは真菌類に属するどこにでもいる微生物です。
 カビの胞子を吸い込むと呼吸器のアレルギー反応が誘発されたり、喘息、
息切れ、肺感染症のほか、鼻詰まり、咳、頭痛、皮膚や喉、目の炎症など様々
な原因になることがわかっています。

 そこでこの研究者らは、カビが精神衛生上に及ぼす影響を調べることを目的
に、2002〜2003年に世界保健機関(WHO)がフランス、ドイツ、スロバキア
ハンガリーポルトガル、イタリア、スイス、リトアニアの8都市から収集した
データを解析しました。
 なお、これには約3,000世帯、18〜104歳の約6,000人が対象者になっています。

 これらの人に、過去1年間にうつ病と診断されたかどうかの質問し、また過去
2週間に睡眠障害、自尊心の低下、食欲不振、活動への興味の減少などのうつ症
状があったかどうかを尋ねました。
 そして、このうち3つ以上あった人をうつ病と判断しました。

 次に、住居の状態について、湿気やカビについて視察し、居住者自身が住宅
環境を管理できているか、カビに関連した呼吸器症状、疲労感、頭痛などの有
無を調べました。

 その結果、被験者の9%がうつ病であると判断され、カビのある家で暮らす人
うつ病リスクが約40%高く、ほかの因子を考慮しても、カビとうつ病との間
に関連があることがわかったそうです。

 ただし、今のところはこれらの因果関係は明確ではなく、さらに研究が必要
とのことですが・・・。

 いずれにせよ、専門家によると、どちらが原因でどちらが結果であるかはわ
からないが、家の中にカビを見つけたら除去するのが最善の策、と述べていま
す。
 カビに限らず、暗くてじめじめした環境自体もいけませんけどね。

 まあ、いずれにせよ、もう少しの辛抱ですよ。
 大好きな夏まで・・・。


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