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<お酒の飲みすぎは、乳がんのリスクを高める。赤ワインもダメ!>


 お酒を飲みすぎると体に悪いことは、みんな知っています。
 でも、赤ワインだけは別で、「飲んでも大丈夫」と信じている人も多いよう
ですが、“それは適量を飲む場合だけですよ”という話題です。

 今までも、アルコールを飲みすぎると、乳がんのリスクが高まることが報告
されていたのですが、この報告ではアルコールの種類にかかわらず、大量に飲
むと乳がんに罹りやすくなるということです。

 この報告を行ったのは、カリフォルニア州オークランドのカイザーパーマネ
ンテのYan Li博士らが、スペインで開かれたヨーロッパがんカンファレンス
(Sept. 27, 2007)で報告したものです。

 研究では、1978〜1985年に健康診断を受けた7万人の女性の飲酒習慣を調べ、
乳がんになる頻度と比較しました。
 なお、このうち2,800人が2004年までに乳癌と診断されたそうです。

 その結果、飲酒量の少ない人(1日1杯未満)に比べて、1日1〜2杯の飲酒を
する女性は乳癌リスクが10%高くなっており、更に1日3杯以上飲む人は30%
もリスクが高いことがわかりました。
 通常の場合、乳癌に罹るのは8人中1人だそうですが、1日3杯以上飲酒した
人では、このリスクが6人中1人にまで増加しているとの事です。

 また重要な点として、アルコールの種類に関わらずリスクの増大は同程度
で、ワイン、ビール、蒸留酒の間に差はないとされています。

 心疾患の予防効果としては、赤ワインは白ワインよりも効果が強いのですが、
乳がんに関しては赤ワインの効果は特になかったことになります。

 また、赤ワインに含まれる抗酸化物質レスベラトロールは、前立腺癌リスク
を大幅に低下することがわかっていますが、その結果とも矛盾するように思わ
れます。
 他の研究者によると、レスベラトロールの効果以上に、アルコールが強い発
癌性を示すからではないかということですが、赤ワインの種類によってもレス
ベラトロールの量が異なりますのでハッキリとはいえないようです。

 いずれにせよ、赤ワインの効果をあまり過信せず、ほどほどに飲まれるのが
良いようですね。


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