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短足の人は肝臓が悪い?


 日本人、いや私のように短足胴長の人にはちょっといやな話題です。

 脚の長さが短い人は、肝臓疾患のリスクが高いことが、英国の研究で明らかになったそうです。
 これは、英国ブリストル大学のAbigail Fraser博士が、環境と健康に関する専門誌Journal of
Epidemiology and Community Health(Dec. 2007)に報告したものです。

 研究では、英国43都市に住む60-79歳の英国女性4,300人を対象に調べました。
 これらの人の脚の長さと身長を測定し、同時に血液サンプルを取って、肝臓の酵素マーカーである
ALT, GGT, ALP, ASTを測定しました。

 その結果、脚が長い人ほどこれらの酵素指標の値が良くなって(低下して)いることが明らかにな
りました。
 逆に云えば、足の短い女性では、肝臓病の指標である4種の酵素活性が高く(悪く)なっているとい
う訳です。

 この研究者によると、足の長さは子供の時の生育と関係しており、身体の成長を示す重要な指標に
なるのだそうです。

 そして、小児期の栄養が悪いと肝臓の発育が影響され、その結果成人となった後でも肝臓の酵素
変化が現れたり、肝臓機能がダメージを受ける可能性があると述べられています。

 一方、身長が高いと肝臓も大きくなり、有害物質の分解を効率よく行えるようになって、より健康
になるのだそうです。
 
 即ち、成長期の栄養や生活スタイルが大切で、成人になった後のメタボリック症候を防ぐのに重要
と結論されています。

 今回の研究は女性のみを対象にしていますが、男性でも同様と思われます。
 そういえば私が子供の頃は、日本人の栄養状態は悪かったですもんね・・・。


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