65歳以上の1/3は、毎月2回以上のセックス: 米大学が大規模調査

●65歳以上の1/3は、毎月2回以上のセックス: 米大学が大規模調査。


 日本人の性生活の貧しさは、悲しくなるほどです。
 特にこれからの超高齢者社会になると、高齢者の間の性生活の問題は避けて
通れない大問題です。

 ところで、最近の報告によりますと、米国での高齢者の性生活はすごく活発
で、65歳〜74歳の3人に1人が毎月2回以上セックスしていることが、大規模調査
で明らかになりました。
 日本人が参考にしたい内容だと思いましたので、取り上げてみました。

 これは米国シカゴ大の研究チームが、医学専門誌として定評のある米国医学
誌The New England Journal of Medicineに発表したものです。〔論文タイトル
: Study of Sexuality and Health among Older Adults in the United States; 
The New England Journal of Medicine, Volume 357:762-774, August 23,
2007, Number 8)

 研究は、全米の人口構成を反映した57歳以上の男女3,005人を対象に、性生活
や健康状態について聞き取り調査したものです。
 ちなみに、このような米国で高齢者の性生活の本格的な調査は、今回が初め
てということです。

 その結果、過去1年間にセックスしたと回答した人は、65歳〜74歳で53%、
75歳〜85歳で26%で、そのうち月2回以上と答えた人はそれぞれ65%、
54%だったそうです。
 また、75歳以上でも、毎週1回以上と答えた人が、6%もいたとのことです。

 そして、自分が健康であると感じている人ほど、セックスをしている割合が
高くなっていることがわかりました。
 また、逆にセックスをしなくなった理由としては、「男性の健康上の問題」
を挙げる人が男女とも最も多かったそうで、その原因は男性側の問題のようで
す。

 しかしその一方で、セックスしていると回答した人でも、男女とも約半数が
悩みを有しており、女性は意欲の減退(43%)、性器の乾き(39%)など
でした。
 また、男性側では、勃起困難(37%)が最も高く、そのために約14%が
バイアグラなどの機能改善薬や栄養補助食品を利用しているようです。

 以上の結果からこの調査をおこなった研究者によると、「高齢者もセックス
を続けているし、関心もある。健康と密接に関連していることも分かった」と
指摘しています。
 まあ、そんなことはわざわざ言われなくても、当たり前だとは思うのですが。

 それはさておき、この数値を見ると、日本人、特に高齢者のセックスが悲し
いほど貧困であると感じざるを得ません。
 勿論、セックスだけが大切なわけではありませんが、何とかしなければなら
ない大問題のように思います。

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