楽観家は、心疾患になりにくい。

● 楽観家は、心疾患になりにくい。

 
 昔から、怒りっぽい人は脳卒中になりやすい、などといわれてきました。

 そして逆に、ニコニコしている人は、健康な生活を遅れると信じられていま
す。
 実際、そのように「笑いが健康に良い」ことが科学的に証明されつつありま
す。
 つい先日も、落語を効いた時の身体の反応を、筑波大学のグループが、マイ
クロアレイという最先端の遺伝子科学的手法を用いて証明した結果が報告され
ていました。

 さて今回は、楽天的に生きる人は、心疾患のリスクが低い事が疫学的調査で
明らかになったという話題です。

 これは、オランダの研究グループが、医学誌・内科学紀要(Annals of Internal
Medicine, 2006, Feb. 27)に報告したものです。

 研究では、64歳から84歳のオランダ在住の男性545名を対象に、楽観
的に生きる人と心疾患の関係について、15年間に渡って調べました。

 その結果、非常に楽観的な男性のグループは、そうでないグループと比べて、
心血管系死亡のリスクが約50%低い事が分かりました。

 また、楽観的な人ほど、心血管系死亡のリスクは低くなっていることも確認
できたそうです。

 可笑しくもないのに笑うというのは、若干抵抗がありますが、それよりも人
目につかない立たないスマイルをしても、その効果はありそうです。


 ペギー葉山さんの“ケーセラ・セラ なるようになる。後の事など、分から
ない。”は私の大好きな歌です。

 微笑みながらこの歌を歌うと、確かに体全体がユッタリとして、血流もスム
ースに流れて行くような気がします。

 笑いやスマイルは、ヒトにだけ与えられた特殊な才能ですので、うまく使っ
て健康で、長生きしたいと願っています。


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