日焼けで赤くなる男性は、ガンになりやすい

● 日焼けで赤くなる男性は、ガンになりやすい

 日焼けをした後に、皮膚が赤くなる人と黒くなる人がいます。私は赤くなる
方なのですが、最近の研究によると、赤くなる人はガンになりやすいのだそう
です。
 これから日差しが日に日に強くなっていきますので、お知らせします。

 これは、九州大学の入江正洋助教授らが、札幌市で開かれた2005年日本癌学
会で発表したものです。

 研究では、日頃あまり外でスポーツをしない男子学生27人に、8月の晴れ
た日の海辺で6時間、上半身裸の日光浴してもらいました。次いで、血液を採
取し、DNAの損傷度を示すヒドロキシデオキシグアノシンの濃度を測定した
そうです。
 ちなみにこのヒドロキシデオキシグアノシンが増えると、皮膚の老化を起こ
りやすくなり、さらに肺や肝臓、泌尿器などの発がん性を高めることが、分か
っています。

 その結果、黒くなる人ではヒドロキシデオキシグアノシンの濃度は殆んど変
化しなかったのに対し、赤くなる人では2倍に増加している事が分かりました。
 また、一晩経っても赤くなる人は、依然1.5倍程度に増えていたそうです。

 この結果から、日焼けで赤くなる人はDNA損傷が起こりやすく、その結果
がんになりやすくなり、単に皮膚ガンだけでなく、他の発ガンの危険率も高く
なると考えられるそうです。

 しかし体質的に赤くなる人でも、日焼け止めクリームを塗った場合には、ヒ
ドロキシデオキシグアノシンの濃度はあまり増加しておらず、DNA損傷が抑え
られる事も確認されていますので、直射日光の当たる機会の多い人は是非日除
け止めクリームをご使用されることをお薦めします。

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