ビールに、放射線障害を防ぐ効果

●ビールに、放射線障害を防ぐ効果

　夏の暑い時は勿論ですが、寒い冬に鍋をつつきながらのビールもたまりませ
んね。そこで今回は、このビールを飲むと放射線障害を予防する効果があると
いう、うれしい話題です。

　千葉県にある独立行政法人・放射線医学総合研究所・安藤興一グループリー
ダーらが発表したもので、将来、放射線防護薬の開発につながることが期待さ
れるという事です。

　研究では血液にビールに含まれる成分を混ぜ、次いでエックス線や重粒子線
（炭素イオン）を照射してその障害の強さを調べました。

　その結果、ビールに含まれているシュードウリジン、メラトニン、グリシン
ベタインなどの成分に、血液中の染色体異常を34%低下させる効果があること
がわかりました。

　ご存知のように、エックス線などの放射線を浴びると体内にフリーラジカル
が生じ、遺伝子を傷つけたりして様々な悪影響が生じます。
　ところが今回の研究で、ビールの成分にはそのフリーラジカルの蓄積を抑制
する効果があることがわかったわけです。

　また、ビール大瓶１本を飲んだ人の血液を採取して、エックス線などをあて
ると、染色体の異常が起こる頻度が大きく低下するそうです。

　面白い事に、ノンアルコールビールでは防護効果がないようで、またアルコ
ール単独に比べてビールの方がその効果が高いことから、アルコールとビール
の微量成分が複合的に作用していると考えられるそうです。

　これで、ビールを飲むことが正当化されませんでしょうか？

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