高齢になっても、自分の歯の人は健康!

●高齢になっても、自分の歯の人は健康!

 昔は高齢になると入れ歯は当たり前のように思われていましたが、最近では
かなりのお年の方でも入れ歯などに頼らず、自前の歯の方が多くなってきてい
ます。
 勿論自分の歯で食べる事が出来ると、食事も美味しくいただけるのですが、
最近の研究によると、自前の歯の人はより健康で、医療費も少なくて済む事が
分かりました。

 これは兵庫県国民健康保険団体連合会などの調査で分かったもので、自分の
歯が20本以上残っている70歳以上のお年寄りは、4本以下の人と比べ、身
体の病気で費やす医療費が1か月、平均約9000円も少ないそうです。

 調査は、同連合会が保有する同県内全域の医科と歯科のレセプト(診療報酬
明細書)をもとに実施したもので、2004年5月に歯科治療を受けた70歳以上の
男女約3万2600人を対象に、同じ月の歯科以外の医療機関への通院日数や
医療費を算出しました。

 その結果、残存歯数が4本以下の人は、歯科以外の医療費が平均2万6500円
だったのに対し、20本以上の人は1万7800円で、歯が多いほど医療費が
少ない傾向が見られました。

 病気別の平均通院日数では、パーキンソン病アルツハイマー病など神経系
の病気では、残存歯数20本以上の人が2・17日なのに対し、19本以下の
人は3・56日と1・6倍だったそうです。

 また、循環器疾患(高血圧、心疾患、脳こうそくなど)でも20本以上が2・46
日に対し、19本以下は2・82日と、残った歯が多い人ほど、通院日数が少
なく、健康であることがわかりました。

 今回の調査により、残存歯数が多いほど、神経や循環器などの病気で通院す
る日数が少なく、歯と身体の健康の密接なかかわりが明らかになった訳ですが、
歯周病など歯の病気を招く細菌が、糖尿病や心筋こうそくなどの一因になると
いう研究も報告されています。

 したがって、適切な歯磨きなどにより口の中の衛生状態を良好に保つことで、
何時までも自前の歯で食事が出来るだけでなく、健康でいられ、経済的な負担
も少なくてよいという、いいこと尽くめですので、是非とも皆様、歯磨きをお
続けくださいませ。

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