ソーセージなどの加工肉は、膵臓ガンを発生させやすい

● ソーセージなどの加工肉は、膵臓ガンを発生させやすい

 私が子供の頃に比べて、食卓に肉類が出る機会が非常に多くなってきました。
 ところが、最近の研究でホットドックやソーセージなどの加工肉を沢山食べ
ると、膵臓癌になりやすくなることが明らかになりました。今日はその話題で
す。
 この報告は、アナハイムで行われた米国癌研究会(the American Association
for Cancer Research)で、ハワイ大学癌研究センターのUte Nothlings氏が
報告したものです。

 研究では、ハワイ、ロスアンジェルス在住の、黒人、日系米国人、白人、ラ
テン系アメリカ人、及びハワイ人など20万人の男女について、食物と膵臓癌
の発生について調べました。

 先ずこれらの人の食習慣について調査しておき、次いでその後7年間にわた
って癌をはじめとした疾病に罹ったかどうかの追跡調査を行ったそうです。

 その結果、そのうちの482名が膵臓癌になりましたが、その人たちの食習
慣について調べたところ、加工肉を大量に消費する人では、あまり加工肉を食
べない人に比べて67%も膵臓癌になる危険率が高かったということです。また、
豚肉や赤身肉を沢山食べる人でも、その危険率は50%増加していました。

 その一方で、鶏肉、魚、乳製品や卵の消費とは特に膵臓癌との関係は見られ
ず、脂肪やコレステロールの消費も余り関係がなかったということです。

 そして結論として、癌になりやすさは肉に含まれる脂肪分やコレステロール
の量には関係がなく、食肉の加工法に問題があるとしています。

 著者によると、加工肉の調整中に生ずる何らかの化学物質が孫リスクを高め
るものと考えられ、例えば、複素環アミンや多環状芳香族炭水化物がその原因
ではないかということです。

 そういえば以前、焼魚の焦げた部分に発ガン性があるとして問題になったこ
とがありました。アミノ酸であるトリプトファンが、熱により発がん物質に変
化するという事だったと記憶していますが、魚や食肉などの材質だけでなく、
その調理法が大切という事ですね。

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