毛髪や高血圧によい大豆が開発。

●毛髪や高血圧によい大豆が開発。

 大豆は栄養価が高くいろいろな食品に使われていますが、今回大豆を遺伝子
操作する事で、育毛を促したり、高血圧にもよい大豆が開発されたという話題
です。
 これは、京都大学の吉川正明教授らが日本農芸化学会に発表したもので、今
後安全性が確認されれば、実用化につながるものと期待されています。

 鶏卵タンパク質に含まれているオボキニンという物質は、6個のアミノ酸
結合したもので、毛髪の成育を促したり、血圧を下げる作用があるものだそう
です。
 吉川教授らはこのアミノ酸の4個を別のアミノ酸に入れ替えると、血圧降下
作用が更に約100倍に高まることを見つけていました。
 そこで、このタンパク質が沢山出来るようにと、構造的によく似た大豆の主
要タンパク質であるコングリシニンの遺伝子を用いて、アミノ酸を置換して作
用を高めたオボキニンが作られるように遺伝子組み換えを行ったのだそうです。

 このようにして作成した大豆のタンパク質を、高血圧症状を示すラットに、
体重1kg当たり0.01g与えたところ、約4時間後に血圧が大幅に下がる事が確認
されました。
 人間に換算すると、体重60kgの人なら、通常の鶏卵タンパク質のわずか1/200
の0.6gで同じ効果が期待できるということです。

 吉川先生によると、今後、安全性を確かめた後に実生産を目指すという事で
すが、生活習慣病の予防は今後の重要な課題ですので、このように大豆から簡
単に血圧抑制成分が摂れるようになる事が期待されます。
 今後の吉川先生の成果に注目しましょう。

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                 (ヘンリー・ワズワース・ロングフェロー

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