女性特有の不眠を改善

● 女性特有の不眠を改善


 寝つきの悪さや不眠は男女共通の悩みですが、その発生の原因が異なり、そ
れに応じた治療方法にも違いがありそうです。
 特に女性の場合は、ホルモンや月経周期などの、特有の条件が影響していま
すので、この睡眠パターンに適した治療をおこなう必要があることが、最近の
性差医療によって分かってきました。

 今までも、不眠に関する研究が多くなされているのですが、男性を対象とし
ている場合がほとんどで、マウスなどを用いた動物実験でも、オスの例が中心
だったそうです。

 これは、女性特有の性周期や月経周期により、データがふぞろいになるのが
原因だったようですが、そのため女性の不眠に対する研究や対策が遅れていま
した。

 例えば、睡眠と関係するホルモンのコルチゾールは、日中起きているときに
多く分泌され、睡眠中は少なくなるのですが、女性の場合は男性ほどの変化が
ありません。

 また、睡眠薬の効き目も男女差があって、女性には効きにくかったり、月経
周期によって効きめが異なる場合が知られています。

 更に、更年期障害の女性では、同時に睡眠の障害も抱えている場合が多くあ
ります。

 このような更年期の睡眠障害は、今まではホルモン補充療法(HRT)によ
る治療も行われてきましたが、乳がん発症率などが高まることが報告されて以
来、HRT以外の治療に注目が集まっています。

 今回、札幌花園病院の香坂雅子医師らは、600人の働く女性を対象に睡眠に
関する調査を行いました。
 その結果、ほてりや発汗などの症状がある女性では、ない人に比べて寝つき
が悪く、日中の眠気や意欲の低下を感じている人の割合が高い事がわかりまし
た。
 更に香坂医師らは、光療法や軽い運動をすると、寝つきがよくなり、日中の
眠気も取れることを確認したそうです。

 また、国立精神・神経センター病院の広瀬一浩医長らは、不眠など更年期障
害に悩む女性15人に、スギやヒノキに含まれる香り成分であるセドロールをか
がせたところ、全員とも不定愁訴がかなり減り、睡眠障害も改善されたことを
報告しています。

 なお、このような光療法やアロマセラピーに関する話題は、このホームペー
ジやメルマガで何度か取り上げています。
 興味のおありの方は、是非ご覧下さい。

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