アロエが、戦場での命を助ける緊急薬に

アロエが、戦場での命を助ける緊急薬に


 アロエ・ベラが、戦場などで大量出血死から、兵士の命を守るのに役立つ事
が、最近の研究で明らかになりました。

 これはピッツバーグ大学Mitchell Fink教授らが、医学ショック誌(Shock,
2007, July)に報告したもので、ラットを用いた実験により、アロエ・ベラ
葉に含まれる葉液が、大量出血でおこる組織の破壊を守る事がわかったという
ものです。

 この研究では、ラットを失血状態に陥らせて、アロエ由来の成分か、或いは
対照として単なる生理食塩水を注射しました。

 その結果、生理食塩水を注入された10匹のラット中5匹しか生き残る事が出
来なかったのに対し、アロエを投与されたラットでは、10匹中8匹が生き続け
る事が出来たそうです。

 また、より失血が激しい状態のラットでは、15匹中5匹がアロエ成分を注射
した後の2時間後にも生存していたのに対し、生理食塩水のラットでは14匹中
1匹しか生存出来ませんでした。
 なんら処置を受けない場合は、7匹全てが35分で死亡したそうです。

 この結果から研究者等は、少量のアロエエキスを注射するだけで、大量出血
による組織破壊を抑制し、特に戦場などでの非常薬として有効ではないかと述
べています。

 例えば、戦争の前線で負傷した兵士はすぐに輸血を受ける事が出来ず、その
ため死亡する事が多いのですが、このような時にはアロエ・ベラの抽出液を少
量用意しておくだけで、かなりの効果が期待されるというものです。

 この研究では、アロエ・ベラの葉に含まれる粘液を使用していますが、これ
にはポリサッカライドといわれる糖が豊富に含まれています。

 また、さまざまな多糖類(ペクチン、ヘミセルロースグルコマンナンなど)
、植物ステロール、タンニン類なども含まれていますので、これらが血液の酸
素を組織に供給するのに役立つのではないかと考えられます。


 ところで、アロエアロエベラ・キダチアロエ)は、胃粘膜の保護作用や胃
潰瘍の改善効果をもち、また糖尿病の予防や改善効果がある事も知られていま
す。

 また、キダチアロエは、古来から外傷や火傷に対する民間療法として使われ
てきたものです。
 アロエは簡単に栽培する事が出来ますので、ベランダ栽培を行われては如何
でしょうか?

△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△

<心に効く、言葉のサプリメント

 長者番付け第一位の斎藤一人さんが、成功の秘訣をこう語っています。
 「困った事はおこらない、そう考えるだけでいいのです。」

 そういえば、”心に思った事が実際に起こる”という話を読んだ事がありま
す。
 「いやな事は考えない、ポジティブな事だけ考える」のが、人生の秘訣かも
しれません。  

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 今日の話題は如何でしたか?

 ・既刊号は、ホームページ「http://www.drhase.info」をご覧下さい。

 ・メールマガジンをお届けしています。ご希望の方は、上記ホームページよ
  り登録なさってください。