肥満:リンゴ型は生活習慣病予備軍

●肥満:リンゴ型は生活習慣病予備軍


 肥満は見かけ上、上半身肥満と下半身肥満に分けられ、上半身肥満をリンゴ
型肥満(内臓脂肪型肥満)、下半身肥満を洋ナシ型肥満(皮下脂肪型肥満)と
呼んでいます。

 このうち、肥満症として治療が必要なのはリンゴ型肥満で、高血圧、高脂血
症、糖尿病などの生活習慣病を起こしやすいことが知られています。

 今回、このリンゴ型肥満を見つける簡単な指標として、お腹の周囲(ウエス
サイズ)を測定したところ、ウエストサイズの大きい人は、将来生活習慣病にな
りやすいことが確認されました。

 一般に、肥満の指標として体重を基としたBMI(Boby Mass Index)がよく使
われますが、それよりもウエストサイズを測定する方が、より優れていたそう
です。

 この結果は、カナダQueen's大学のIan Janssen氏らにより、American Journal
of Clinical Nutrition誌2004年3月1日号に報告されています。

 この研究は、17歳以上の1万4,924人を対象にして、高血圧、高脂血症、糖
尿病などの代謝関連の疾患と、BMI或いはウエストサイズとの関連性を検討し
たものです。

 その結果、BMIが18.5〜24.9(正常体重)、25〜29.9(やや太り過ぎ)、30.0
〜34.9(肥満)と現在罹っている有症率を比較した場合、やや太り過ぎ群と肥
満群では、高血圧、高コレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高ト
リグリセライド(TG)血症の有症率が、男女を問わず明らかに多かったそうで
す。

 次に、BMI或いはウエストサイズを測定することで、将来の疾患の予知が可
能かを調べました。

 その結果、BMIで予知可能だったのは男性の高血圧だけでしたが、ウエス
サイズを測定した場合では、ほとんどすべての疾患の予知か可能だったそうで
す。

 というわけですので、たとえ現在、生活習慣病になっていない人でも、ウエ
ストサイズの大きい林檎型の方は、注意が必要です。

 ご用心を!

△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△

<心に効く、言葉のサプリメント

 気分の滅入る事がありませんか?
 そんな時に効く、「言葉のサプリメント」を捜してみました。

           ・・・・・・・・・

GNP(国民総生産)に行き過ぎた関心を、
  GNEグロス・ナショナル・エンジョイメント=楽しみ)
  に向けるべきだ。
  【J・K・ガルブレイス】                 
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 今日の話題は如何でしたか?


 ・既刊号は、ホームページ「http://www.drhase.info」をご覧下さい。

 ・メールマガジンをお届けしています。ご希望の方は、上記ホームページよ
  り登録なさってください。

 ・また、情報交換の場として、「http://d.hatena.ne.jp/Drhase/」のコメ
  ントコーナーもご覧下さい。