黒柳徹子さんが大腿骨骨折 患者数も年々増加中

黒柳徹子さんが大腿骨骨折 患者数も年々増加中>

 黒柳徹子さんと云えば、元気なトットちゃんというイメージですが、今年の夏に足を骨折し、手術を受けていたそうです。
 骨折したのは、太ももの付け根にある「大腿骨」という部分で、この大腿骨骨折は年々増加して年間10万人にのぼり、また寝たきりの原因にもなるため高齢者で深刻な問題となっています。
 高齢者の増加とともに大腿骨の骨折が増えているのですが、高齢者は骨の強度が弱まっているうえに筋力の低下による転倒を起こしやすく、大腿骨近位部骨折に至るケースが高齢者では頻発しているそうです。
 日本整形外科学会の調査では、大腿骨近位部骨折の発生件数2015年は9万3125人で、過去最高を更新し続けています。

 高齢者が転倒骨折を起こすと、寝たきりを生み出す可能性が高くなります。そして一度転倒骨折すると、その後の正常な歩行を困難にし、再転倒のリスクもきわめて高くなるために恐怖感が生じ、外出や運動を避けがちになり、さらに筋力が低下し、再転倒を繰り返すリスクがあるのだそうです。

 しかし、ただ高齢者が増えているからという理由だけでは説明できません。実際、海外では高齢化が進んでいても転倒骨折を減らせている国もあり、高齢化が進む日本の緊急課題となっています。