体重が軽くなる:重力が40年ぶりに更新

<体重が軽くなる:重力が40年ぶりに更新>

 体重計の値が低くなり、あなたの体重が軽くなったかも知れないというニュースです。
ただし、髪の毛の重さ位しか軽くならないので、超精密な体重計でないとわからないようですが・・・。

 国土地理院が、日本各地で測定した基準となる「重力値」を40年ぶりに更新しました(2017年3月15日)。
 変動の最も大きかった新潟県佐渡市では、40年前に比べて体重60キロの人が約0.006グラム軽くなったことになるのだそうです。

 ご存知のように重力は、地球の引力と自転による遠心力によって決まります。
赤道の近くでは遠心力が大きくなるため重力が小さくなり、また地中に密度の高い物質がたくさんあると逆に大きくなります。
例えば同じ体重計で測った場合、北海道より緯度の低い沖縄では、ほんのわずかに軽くなる訳です。
 国土地理院は1976年度に全国122カ所の重力値を発表していましたが、近年極めて精密な重力計が開発され、より精度の高い基準値を測定することにしました。
また、東日本大震災など大規模な地殻変動もあったため、全国263カ所で改めて測定した結果を今回発表しました。
 その結果、大半の地点で以前の重力値と比べて減少したそうですが、震災で地盤が沈んだ東北地方など一部で増えたところもあったそうです。
 その中で、もっとも増えた岩手県宮古市では体重60キロの人が0.004グラム重くなることが分かりました。

 まあ、日常生活に影響はありませんがが、精密な計量や標高の決定、活断層調査や地下資源探査などで活用されるということです。