サプリメントは信用できない?

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このところ、サプリメントに対する信頼性を揺るがす事件が立て続けに起きています。
サプリメント好きな私としては見逃すことができないので、取り上げてみました。

1)サプリメントを使ったマルチ商法
消費者庁は、いわゆる「マルチ商法」でサプリメントなどを販売する会社「ナチュラリープラス」に対し、特定商取引法違反だとして一部の業務を停止するよう命じました。
 それによりますと、会員約18万人を数える株式会社「ナチュラリープラス」は、去年8月までの1年間で約217億円を売り上げているのだそうですが、実際には効能のないサプリメントと清涼飲料水を、「どんな病気でも良くなる」などとウソの説明をして販売していたということです。
また、「必ずもうかる」などと言って新たな会員を勧誘していたが、実際には、販売資格がある会員の約4%しか利益を得られていなかったそうです。
 消費者庁は、9か月間、新規会員の勧誘・契約を停止した上で、商品に病気を治す効能がないことを、購入者に通知するよう命じました。

2)誇大広告:痩せるサプリ
 これは、消費者庁が痩せるとうたってサプリメントを販売していた会社に対し、再発防止などを求めたというものです。
 問題のサプリメントは埼玉県の合同会社アサヒ食品が販売した「スリムオーガニック」と称したサプリメントだそうで、「わずか4週間で−7.2キロ!」などと、飲むだけで簡単に痩せられるかのような表示をしていました。
 しかし、アサヒ食品は痩せる効果について合理的な根拠を示さなかったため、消費者庁は、景品表示法に基づいて再発防止などを求める措置命令を行った訳です。
 ちなみにこの「スリムオーガニック」は約2100万円の売り上げがあり、消費者庁などには下痢や胃が痛いといった体調不良の訴えも寄せられていたという事で、悪質ですね。

3)誇大広告:血圧対策トクホ
ライオンが販売する特定保健用食品(=トクホ)に認定されている「トマト酢生活トマト酢飲料」の広告に、「薬に頼らずに食生活で血圧の対策をしたい」などと誇大広告があったとして、消費者庁はライオンに対し、健康増進法に基づき再発防止などを勧告しました。
 薬を飲まずに血圧を改善する効果があるとは認められず、誤解を与える表示だということです。
 
サプリメントを愛する皆様、充分にお気を付けください。