アルコール性肝炎にはコーヒーで対抗

<アルコール性肝炎にはコーヒーで対抗>


 昨日、紅葉を見に那須岳に行ってきました。 
 真っ赤に染まった紅葉の帯と緑の帯との調和は、本当に素晴らしいものでした。
 そして、紅葉を見ながらの一杯はたまりませんでした。
 
その時、飲み過ぎると肝硬変になるかもしれないとビクビクしながら飲んでいる方がいらっしゃったので、そういう場合はコーヒーがいいですよと教えてあげました。

 コーヒーを多く飲む人はアルコール性の肝硬変になりにくいことを思い出したからです。
 そこで今日はその話題を。

 カルフォルニア州にある医療保険などを運営する「カイザー・パーマネンテ」研究部門(Kaiser Permanente Medical Care Program)のArthur L. Klatsky博士らが、内科学雑誌Archives of Internal Medicineに報告したものです。

 研究は保険加入者12万5580人を対象に実施した大規模なもので、1978〜85年の時点に質問形式にて各自の生活習慣を把握しておき、その後の病気発症状況との関連を分析したものです。
 その結果、2001年末の時点にはこれらの人の内の330名が肝硬変になっており、199名はアルコールが原因である事が分かりました。
 ところが、1日1杯のコーヒーを飲む人では、肝硬変の発症の危険性は22%に低下している事が明らかになりました。
 この結果から調査を実施した研究者は、1日1杯のコーヒーで発症の危険性は8割に減ると結論しています。
 しかし同時に、肝硬変の予防には、先ずはお酒の飲み過ぎを避けるのが先決であると警告していますので、ご留意を!