新入社員の方に:定年まで勤めた方が健康に良い?
<新入社員の方に:定年まで勤めた方が健康に良い?>
4月に入り、新入社員となられた方も多くいらっしゃいますが、今日はちょっと気の早い、退職についてのお話です。
最近は、定年前に早期退職を選び、ストレスのない、悠悠自適の生活を早めに取ろうと考える方も多くなっています。
それはそれでよろしいのですが、どうやらもう少し、ストレスや刺激のある生活を送ったほうが、寿命の点からは良さそうという事です。
これは、英医学誌British Medical Journal誌に、石油会社のShell健康サービス部門のShan P Tsai氏が報告したものです。
研究では、既に退職している元従業員3,500人以上を対象に調べました。
その結果、予想外に、定年まで勤め上げ60または65歳で退職した人では死亡率が低く、早期退職者のほうが早死にしている事がわかりました。
一般には、早期退職した方がリラックスした生活が送れ、寿命が延びると考えられています。しかし、今回の結果では55歳で退職した人では65歳で退職した人よりも死亡率が37%も高かったそうです。
即ち、早期退職して悠悠自適の生活をするよりも、多少はストレスもある、変化の多い生活の方が寿命から見た場合にはよいという結論になります。
早期退職された方も、新たに何かを始めたりして、生活を活気あるものにすることが重要のようです。