性衝動:男性は合理性を失うが、女性は冷静

<性衝動:男性は合理性を失うが、女性は冷静>


 男性ホルモンであるテストステロンの分泌量が多い男性はセックス衝動に駆られやすく、意思決定の際にも非合理的な決定をしがちだということです。

 一般に男性は理性的で、自分の意志を決める際にも合理的な決定をすると思われていますが、どうもそれはウソで、特に性ホルモンの多い人は非合理な決定をしがちだという話題です。

 この報告は、Proceedings of the Royal Society誌にベルギーのLeuven大学の研究者が報告したものです。

 研究では176名の性的に正常な男子学生(18歳〜28歳)に参加してもらい、女性の性的な写真を見る群、ブラジャーや女性のTシャツを見る群、及び対象として性的刺激の無い風景画を見る群の3つに分けました。

 次にそれぞれの学生に10ドルが与えられ、他の人にそのうち何がしかのお金を与えて仕事を手伝ってもらう、といったゲームを行いました。
 そのゲームでは、もし他の人がその申し出を受けた場合には、残りのお金を自分がもらえる事とし、逆にその申し出が断わられた場合には、全くお金をもらえないといった内容のものだそうです。即ち、他人に渡すお金の金額と自分への見返りを天秤にかける、一種の意思決定に関するゲームでした。

 このゲームの結果を調べたところ、性的衝動を起こる場合には、自分が貰えるお金は少なくなっており、成績が悪いこと分かりました。
 即ち、理性が働きづらくなって、合理的な判断が出来なくなっていることがわかりました。
 特にこの傾向は、男性ホルモンのテストステロン値が高い男性に強かったそうです。

 ところで同様の実験を女子学生に対しても行ったそうですが、この場合はそのようなことは無く、女性の場合は例え性的な衝動が生じても、合理的な判断が乱れる事が無く、意思決定も正しく行えたという事です。

 男性的な方はセックスの衝動を感じたら、極力冷静さを保ち、正しい意思決定をなされますよう!