喫煙と肥満はED2大リスク

<喫煙と肥満はED2大リスク>


 「いつまでも現役!」

 男性にとって、勃起不全症候群(Erectile dysfunction, ED)は深刻です。
 その原因については、心理的なものから、機能的なものまで様々あり、生活習慣とも密接に関係しています。

 ハーバード大学の研究者らが、肥満や喫煙がEDと強く関連しており、規則的な運動を行えば、EDのリスクを下げる事が出来ると報告していますので、その話題をお送りいたします。

 これは、ハーバード大学公衆衛生学Eric Rimm準教授らが泌尿器科学会誌(The Journal of Urology)に報告したものです。

 研究は、1986年の時点では健康でEDや生活習慣病とは認められなかった40歳から75歳までの2万2,086人を対象にしたものです。
 そして、これらの人の喫煙、肥満、飲酒歴及び生活習慣病の有無を観察し、また、2000年までにEDとなった人の割合を調べました。

 その結果、これらの参加者の内の17.7%(3,905人)は、この間にEDになっており、特に喫煙や肥満の人がEDになるリスクが非常に高い事がわかりました。

 その一方で、日頃から規則正しい運動をしている人では、EDになるリスクが大幅に低下しており、ほとんど運動しない肥満気味の人(この研究では、BMI, body mass indexが30以上を肥満としています)に比べて、毎日30分間の運動をして正常体重を維持している人では、その差は2.5倍にもなっていたそうです。
 特に、55歳未満の人では、その差は4倍にまで広がっていました。

 一方、飲酒そのものはEDリスクとはあまり関係していなかったそうです。

 これらの結果から、EDは冠状動脈性心臓病(Coronary heart disease)と共通したリスク因子からなる事を示唆しており、ED予防には日頃からの運動が重要であるとされています。


 働き盛りの人は、仕事にかまけて、つい運動不足や規則正しい食事を忘れがちですが、日頃からの運動を心がけ、「現役」を!