葉酸が大腸がんの予防に効果
<葉酸が大腸がんの予防に効果>
葉酸とはビタミンBの一種で、細胞の成長促進作用があり、健康維持に欠かせない栄養素です。
別名『妊婦のビタミン』とも呼ばれており、妊娠中の方には大変重要な成分でもあります。
妊娠中に充分な葉酸を摂っておく事により、胎児の発育障害などの妊娠リスクを予防できることが明らかになっており、厚生労働省も『胎児の発育に必要不可欠な栄養素』として母子手帳に記載しているほどです。
さて今回、この葉酸が大腸がんの予防に効果があることが、愛知がんセンター研究で明らかになりました。
欧米の研究でも大腸がん予防効果が知られていたそうですが、今回、日本人にも同じ効果があるかを調べたところ、葉酸の大腸がん予防効果が確認されたというものです。
大腸がん患者さん829名を含む4,974人に聞き取り調査を行い、1日あたり葉酸摂取量を推定し、4つのグループに分けて大腸がんの発症リスクを調べました。
その結果、葉酸摂取が最も少なかったグループの大腸がんのリスクを1とした場合、摂取が最も多いグループの大腸がんリスクは0.72に低下している事がわかったそうです。
但し、独立行政法人国立健康・栄養研究所が行った研究で、葉酸を過剰に摂ると胎児に悪影響を及ぼす可能性も指摘されています。
同研究所によると、葉酸を摂りすぎた場合、妊婦さん自身が発熱やじんましんなどを起こしたり、生まれた子どもがぜんそくになったりする危険があるということです。
従って、妊婦さんは自己判断でなく、担当の医師や薬剤師さんとよく相談の上、葉酸を摂取なさってください。
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