CTスキャンは無駄で危険? 発癌のリスク!


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CTスキャンは無駄で危険? 発癌のリスク!>


 人間ドックなどの健康診断では、CTスキャンX線を利用して身体の断面図を撮影する画像検査法)
を受けることが多くなってきました。
  CTスキャンは、画期的な診断法で、今まで見つからなかったような、些細な体の異常をも発見する
ことが出来ます。
 そのため、日本だけでなく先進国いたるところで行われるようになってきているのですが、今回、
CTスキャンによる放射線曝露が原因の発癌例が増大している、と警告する論文がありましたので
お知らせします。

 これは、米コロンビア大学のDavid J. Brenner氏らが、米医学誌「New England Journal of Medicine」
(2007, Nov. 29)に報告したものです。

 CTスキャンを受けると、通常行われるX線撮影の50〜250倍の高度の放射線量を浴びることになり
ます。
 論文では、CTスキャンによる放射線被爆により発癌性が高まり、今後数十年以内に癌全体の
1.5〜2%を占めるようになると警告しています。

 特に子供は成人に比べて放射線への感受性が高いため、腹部CTスキャン1,000件に1件の割合で癌
の発症リスクがあるのだそうです。
 ちなみに、米国だけで年間約400万〜500万件の小児に対するCTスキャンが行われており、その千分
の1となると大変なことになります。

 またこの報告によると、CTスキャンの3分の1の年間2,000万件は、超音波診断など他の方法でも代用
できるもので、CT検査は必要性のないものだと述べられています。
 即ち1年間に、成人で2,000万人、小児で100万人が不要な放射線曝露を避けることができるのだ
そうです。


 CTスキャン自体は優れた診断法です。
 従って、CTスキャンのリスクを軽減させるような手段を講じることが重要であり、スキャンを受
けることをむやみに避けるべきでありません。

 また、副作用となるとクスリばかりが取り上げられますが、検査を受ける際の副作用にも充分な注
意が必要ですね。

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