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<小児期に睡眠が不足すると、肥満になりやすくなる!>


 肥満の子供が増えていますね。
 近くの小学校に通う子供達をみると、これじゃ早く走れんなあ、と妙に感心
するくらいです。
 先日東南アジア地域から久しぶりに帰国した友人も、昔はこんなことがなか
ったのにと、びっくりしていました。

 栄養の摂りすぎ以外にも、環境によるストレスなどもあるのかなと思ってい
たところ、小児期の睡眠不足が肥満を引き起こす可能性があるとの報告があり
ました。
 昔から“寝る子は育つ”といわれますが、子供の時期によく寝る子はその後
健康な体型になるそうで、今回はその話題をお送りします。

 これは、ミシガン大学発育成長センター(Center for Human Growth and
Development)のJulie C. Lumeng博士らが、小児科専門誌Pediatrics誌(2007;
120:1020-1029)に報告したものです。

 研究では、米国立小児保健発育研究所に登録された小児785人の発育データを
調べ、小児期ケアと若年期の発育の関係を調べました、

 3歳の時と6歳時の身長と体重、及び睡眠時間や睡眠障害について分析したとこ
ろ、そのうちの18%は6年次に過体重になっていました。
 特に3歳時および6歳時に睡眠時間が短い場合、6歳児になると過体重になって
いる頻度が高いことが明らかになりました。

 6歳時に睡眠時間が1時間長くなると6歳児の過体重になる頻度が20%低下してお
り、また3歳時に睡眠が1時間長くなると、6歳児には過体重になる可能性が40%も
低下していたそうです。

 この結果から、睡眠障害というほどではないのですが、小児期に睡眠時間が短
いとその3年後に過体重になるリスクが高まると結論されています。
 また、逆に小児期に十分な睡眠時間を摂る事が、肥満予防に役立つとされてい
ます。


 小さいお子様をお持ちの方、是非十分に睡眠を取らせて上げてくださいませ。


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