アルツハイマー痴呆は、学歴が高い人ほど急速に悪化する。
●アルツハイマー痴呆は、学歴が高い人ほど急速に悪化する。
私の大学時代の先生は、非常に有能な方で、人柄も気さくな、尊敬できる方
でした。
しかし、ご高齢になられてからは、痴呆症状があらわれ、見る見るうちにそ
の症状が悪化していき、ご家族や卒業生全員が非常に悲しい思いをしました。
そしてその時、有能で頭の良い人程、痴呆症状の悪化が激しいのではと、感
じました。
さて、最近の研究によると、これは事実で、高学歴者の方がアルツハイマー
病など認知症の発症は遅めですが、いったん記憶障害が出始めた後には、より
速いペースで記憶の喪失が進む傾向が確認されたということです。
これは、米国アルバート・アインシュタイン医科大学の研究チームが、神経
学会誌のニューロロジー誌(2007年10月23日号)に報告したものです。
それによりますと、統計的には、認知症発症までの時間は、教育を受けた期間
が1年増えるごとに2カ月半遅くなっていたそうです。
しかし、ひとたび記憶障害が現れると、逆に発症後の記憶喪失ペースは、教育
が1年増えるごとに4%ずつ加速していることが明らかになりました。
今のところその原因はわかりませんが、高学歴の人には有能な方が多いので、
残念な限りです。
なんとか早く原因とその治療法が確立されることを祈ります。
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